太陽光発電パネル設置後の雨漏りトラブルの原因と防止策について解説!
太陽の光を使って発電する太陽光発電は電気代の節約ができ、再生可能エネルギーとして注目されています。しかし、パネル設置後に雨漏りトラブルのリスクもあります。この記事ではトラブルの原因と、トラブルを防ぐための方法を紹介します。太陽光発電の設置を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
太陽光発電パネルを設置した後に雨漏りが起こる原因
まずは太陽光発電パネルを設置して、雨漏りが起きてしまうケースの原因を見てみましょう。
太陽光パネルを設置する手順と雨漏りの原因
太陽光パネルを設置するためには屋根に穴を開ける必要があります。屋根は下から順に垂木(たるき)、野地板(のじいた)、防水シート、屋根材(瓦やスレートなど)という素材が組み合わさってできています。パネルを設置する架台を固定する金具を垂木にネジや釘で打ち込むことで、屋根の上にパネルを設置しています。ネジや釘を打ち込む時に、屋根材と防水シートに穴が開くことが雨漏りの原因になります。
施工不良による雨漏り
太陽光パネルを設置した後で雨漏りする場合、業者の設置時の施工不良が考えられます。主な原因としては、設置場所の下調べが不十分、取付金具部部分の防水処理が不十分施工手順の間違いの3つが多いです。
屋根の形状によってはパネルを設置できない屋根もあります。小さすぎたり形が入り組んだりしている屋根や、垂木や野地板がない屋根、築年数が25年以上たっている古い屋根にパネルは設置できません。設置前の下調べをしっかりと行っていれば防げますが、不十分の場合は無理をして設置してしまい雨漏りの原因となります。
パネルを取り付ける時に、屋根材と防水シートにネジや釘を打ち込みます。設置後にはコーキング剤で防水処理を行いますが、耐久性の低いコーキング剤を使用したり、作業工程を省略してしまうことで水が浸透し雨漏りの原因となります。
また、太陽光パネルはメーカーごとに施工手順が異なります。熟練した技術者や研修を受けて施工IDを取得している場合は良いのですが、業者によって技術はまちまちです。施工手順のミスや、技術、知識不足が原因で水漏れが起こることもあります。
パネルの販売と施工が別の業者の場合は、コミュニケーション不足によっても施工ミスが起こります。販売業者から施工業者に詳しい資料を送っていない、販売業者の知識不足などでパネルの取り付けのできない屋根の発注を受けるといったケースがあります。
太陽光発電パネル設置による雨漏りトラブルを防ぐためには?
雨漏りはしないに越したことはありませんよね。ここまで雨漏りが起きる原因に触れてきましたが、ここからは雨漏りトラブルを未然に防ぐためにできることをご紹介します。
自社施工の業者を選ぶ
自社施工の業者を選ぶことで雨漏りトラブルを防ぎやすくなります。施工の知識や経験がない販売業者では、パネルをとりつけられない屋根の形状や屋根材の種類でも販売してしまう危険があります。
自社施工であれば営業スタッフと施工スタッフでのコミュニケーションも密に行えますし、現場からのフィードバックもスムーズです。長年仕事をしている業者や、取り付け実績の多い自社施工の業者を選ぶことでリスクを軽減できます。
アフターメンテナンスが充実している業者を選ぶ
太陽光パネルの寿命は20〜30年です。50kw未満のパネルは自主点検を行うのみで、点検の頻度は決められていません。しかし台風や地震、大雪などの自然災害の多い日本では、パネルの定期的なメンテナンスは必要だと考えます。モジュール表面の汚れや破損の確認、フレームや架台の破損、腐食などを定期的に点検してくれる業者を選ぶことで雨漏りトラブルを防げます。
業者によっては雨漏り保証をしてくれる場合もあります。パネルの設置後に無償で定期点検をしていたり、有償でアフターメンテナンスをしていたりする業者もあるので検討してみてください。
適正な価格かどうかを見極める
あまりにも安い値段で販売している業者にも注意です。人件費を削り、耐久性の低い部品を使うことで販売価格を安くしている場合もあります。支払う値段が高くなってしまうとパネルを設置するメリットが少なくなってしまいますが、他の業者よりも値段が安すぎる場合は注意してください。
万が一、太陽光発電設置後に雨漏りが起きてしまったら?
もし雨漏りが起きてしまったら、どのように対処するのが良いのでしょうか。ここでは雨漏りを確認した場合にするべきことを解説します。
太陽光パネルの設置業者に連絡
まずは設置業者に連絡してください。事前に契約書に書いてある補償内容を確認しておくことも大切です。雨漏りが補償対象であればすぐに対応してくれます。この時に雨漏りの状況や時間を記録しておいてください。写真を撮影し、動画で保存しておけば修理スタッフが来た時に状況を確認する時間が短縮できます。
雨漏り修理業者に連絡
パネルを設置する時の瑕疵不良でなければ、設置業者が対応してくれない場合もあります。その場合は屋根の雨漏りを修理する業者に依頼します。修理費用を抑えるために自分で直そうと考えてしまいますが、落下事故を起こしたり、修理する場所が特定できずに時間が長引いたりすることが考えられます。費用はかかってしまいますが、短時間で修理するためにも専門の業者に依頼することをおすすめします。
太陽光発電の雨漏りを防ぐための対策は、信頼できる施工業者を選ぶことと、保証内容を確認して依頼することです。保証やメンテナンスがしっかりしている業者は、施工も安心して任せられる場合が多いです。太陽光発電を設置するときの参考にしてください。