太陽光発電を設置する際に起きがちなトラブルとは?防止策を事前に考えよう!
太陽光発電を設置すると、悪徳業者や自然災害によるトラブルに巻き込まれる可能性があります。トラブルを回避するには起こらないようにする対策と、トラブルの事例を知っておく必要があります。ということで今回は、太陽光発電を設置するときのトラブル事例と、その対策方法についてお伝えします。
太陽光発電を設置する際に起きがちなトラブル
業者とのトラブル
太陽光発電を設置する際のトラブルで最も多いのが、契約時だといわれています。トラブルの例としては「契約時の説明と契約内容が一致していない」「契約した後に良くない会社だと分かったが契約の解約ができない契約だった」などがあります。訪問販売で押し切られるケースや、電話販売で口車に乗せられるケースなどが後を絶たないため、対策する必要があります。
施工不良も気をつけたいトラブルの1種です。住宅用の太陽光発電は、設置する場所が屋根や屋上であるため、依頼者が確認できないことを良いことに手抜き工事を行う業者がいたりします。たとえば「施工後に雨漏りが発生した」「架台のボルトがゆるく締められており外れた」「ケーブルの配線不良が見つかった」などが考えられます。施工不良は原因追求が難しく、対策も打ちづらいため、業績の多いしっかりとした業者に依頼することが大切です。
太陽光発電設備のトラブル
台風
日本では沖縄南西部から発生する台風が良く本州を直撃します。太陽光発電のパネルや設備などは基本的に野外に設置されているため、台風の影響を受けやすいといえます。
被害の例としては以下の内容があります。
・強い風によりパネルが飛んでしまう。
・パネル内部が浸水し発電が出来なくなる
・台風による飛来物でパネルに傷が付く
水没
台風と同様に自然災害の影響で川が氾濫したり、津波に巻き込まれたりすることで、太陽光発電が浸水するケースも考えられます。太陽光発電が水没した際に気をつけたいのが住宅用ではなく、事業用に使用している太陽光発電です。
住宅用の太陽光発電は、屋根や屋上に付いているため、太陽光パネルが浸水した場合には、家も浸水している可能性が高く、太陽光発電に気を配っている場合ではありません。しかし、事業用の場合は、大きな土地に太陽光パネルを設置しているため、太陽光発電設備が浸水する可能性は大いにあります。
太陽光発電設置時のトラブルを防ぐ対策
業者とのトラブル対策
業者とのトラブルになるのは、急いで契約を結んでしまった場合です。とくに電話、訪問販売、チラシなどから契約するのは、おすすめできません。また住宅用の太陽光発電の場合には「屋根を一度見ても良いですか?」といい、屋根を調べ「屋根の色が落ちている」「雨漏りが起こりそう」などと嘘をつき、高額のリフォームに持ち込むケースもあります。業者とのトラブルを回避するには、一度持ち帰って考える時間を作ることです。
「今日でないと契約できない」と迫るケースは相手に考える時間を与えず、契約に持ち込もうとしているサイン。持ち帰るための資料を手早くまとめ、契約するための電話番号を伝えて一度帰るのが優良業者です。くれぐれも早期決断で、太陽光発電を導入するのはやめましょう。
太陽光発電設備のトラブル対策
自然災害でのトラブルは、どこでどのような被害が起きるか分からないため、対策することが難しいです。津波や川の氾濫は別として、台風などの飛来物による破損はパネルの強度を高いものにすることで対策できます。
また架台(太陽光パネルを固定する台)の取り付けに関しては、実績の多い業者に頼むと故障が少なく安心です。加えてトラブルが起こっても費用を抑えられるように、各種保険に加入しておくことをおすすめします。台風や地震などが起こりやすい地域では、地域ごとに入れる保険も変わってきますので、確認しておきましょう。
万が一、トラブルが起きてしまったら?
業者について
太陽光発電のトラブルは、国民生活センターや弁護士に相談しましょう。住宅で自家消費を主に太陽光発電を使用している場合には、電話で188から繋がる消費者ホットラインが利用できます。一方、大型の太陽光発電で収益化を狙っていた場合には事業者扱いになりますから、弁護士や法テラスに相談するのが効果的です。
設備
自然災害によって設備が被害を受けてしまったら、修理代を出す以外の選択肢がありません。設備費用の負担を最小限に抑えるには、やはり各種保険に加入するのが一番です。自然災害保険に加入していれば、交換・修理などの費用を負担してもらえます。また機械の故障のほかに自然災害で他人を傷つけた場合に効力を発揮する、賠償責任保険の加入もおすすめです。
今回は太陽光発電のトラブル事例について、対策方法と起きてしまったときの対処法をお伝えしました。太陽光発電には何かしらのトラブルがつきものです。トラブルが起こった際にも冷静に対処できるよう、トラブルの事例を頭に入れておくことが大切です。トラブルが起こってしまったときには、この記事を参考にしてください。