日本は、四方を海に囲まれており、季節の変化を感じる風光明媚な国といえます。しかし、地続きの国々と異なり、地震や台風、津波など自然災害が非常に多い国でもあります。もちろん公的な避難所なども多くありますが、万一の災害時に被害を最小限に抑えるためには事前の備えが欠かせません。今回は災害時に本当に必要な備えについて解説します。

持ち出し用の防災グッズとして必要なものは？

当たり前のことですが、自然災害は突然発生します。自然災害が起きたときに、何をしなければならないのか？正解は“落ち着いて、必要最低限の防災グッズを持ち、避難所に避難すること”です。これができるかできないかにより、生死を分けるような事態になることもあります。

ここでは、突然の災害にも冷静に対処できるよう事前に準備しておかなければならない持ち出し用の防災グッズとして必要不可欠なものを紹介します。

1つ目は飲料水です。人が生きていくために、もっとも必要なものは水です。成人の場合、1日に必要な水分量は、約3リットルといわれているので、目安として一人あたり3日分（9リットル）の準備を心がけましょう。

2つ目は食料品です。こちらも水と同様に生きるためになくてはならないものですが、準備するものは日常生活で食べているものとは異なります。災害時はガスや電気が使えないことも多いので、調理の必要がない、缶詰や乾パン、そのほか栄養食品などがおすすめです。また、あくまでも備えなので、賞味期限にも注意が必要です。

3つ目は衛生用品・生理用品です。避難中とはいえ、健康を維持するためには必要です。とくに女性の場合、生理用品も忘れずに準備しましょう。

4つ目は医薬品です。災害時は、慣れない環境で体調も崩しやすいものです。最低限の医薬品は準備しておく必要があります。また、持病がある人は、薬が飲めないことで命に関わることもあります。必ず万が一のとき用に備えておきましょう。

5つ目は貴重品です。貴重品というと現金を連想しがちですが、それ以外にも、印鑑や身分証明書はあるのとないのでは、手続き面で大きな違いがあります。

ここでは代表的で、誰にでも当てはまるものをピックアップしましたが、ほかにも季節に応じたものや情報収集をするためのラジオや携帯電話など、ご自身で必要不可欠だと思うものは、いつでも持ち出せるよう備えておきましょう。

災害時に電気が使えるメリットとは

前項では生きるために必要不可欠なものをピックアップしましたが、忘れがちなものとして電気の存在があります。日常生活ではあって当たり前の電気が使えないという不自由さは、体験した人でなければなかなか分からないものです。そんなときでも、電気が使える方法があります。

それは、太陽光発電です。電気が使えないことでまず困ることが、身近な人に連絡できないことです。携帯電話は身近な人に連絡を取るだけでなく、ライトの代わりになるなどなくてはならないものですが、充電がなくなってしまっては元も子もありません。また、電気がないと冷蔵庫も使えません。ただでさえ、災害時に貴重な飲み物や食べ物も冷蔵庫のある場合とない場合では、保管できる期間が大きく変わります。このように災害時に欠かせない電力を確保するためには、太陽光発電が効果的だといえます。

太陽光発電は災害時でなくてもメリットがある

前項をお読みいただき、電気が使えるメリットやそのために、災害時太陽光発電が非常に役立つことはご理解いただけたのではないでしょうか。しかし「いくら災害時に役立つとはいえ、そのために太陽光発電を準備しておくのは、ちょっと大変…」と思う気持ちも分かります。そんな方にここでは、日常生活でも役立つ太陽光発電のメリットを紹介します。

メリット1つ目は電気代の節約になることです。そもそも太陽光発電が注目を集めたのは、災害時に役立つという面ではなく、電気代の節約につながるという点です。日中、太陽が出ているときに、充電して発電した電気を自家消費することで、電力会社から購入する電気を少なくするという仕組みです。また、日中は電気代が高く、夜間は安いプランにすると電気代が高い日中は自家発電した電力から使うことで、さらなる節約につながります。また、太陽光発電で蓄電した電力は、電力会社に買い取ってもらうこともできるので、うまく運用すれば大幅な電気代の削減につながることもあります。

メリット2つ目は断熱効果です。太陽光発電に使う太陽光パネルを屋根に設置すると、太陽光パネルの遮熱効果で屋根の温度が上がりにくくなり、室内の温度の上昇を抑えます。この効果は、夏場は室温の上昇を抑え、冬場は熱の放出を抑えるので、室温を快適に保つ効果があります。そのほかにも、電力消費を抑えることは今世界中で問題視されている環境問題への対策にもつながるので、災害時以外でも太陽光発電は大きなメリットがあるといえます。

まとめ

今回は災害時にスポットを当てて、本当に必要なものや備えの重要性を解説しました。水や食料品など、生きていくために必要不可欠なものから、災害時にできる限り快適に過ごせる方法として太陽光発電を紹介しました。災害はいつ訪れるか誰にも分かりません。今回の内容を参考に最低限の備えを平常時に行うことが重要です。

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